がんばってるのに研究の結果が出ない。教授に責められる。なんでこんなつらい思いをしてまで研究をしているのだろうか。もう辞めたい。
一年前の僕と同じ悩みを抱えているあなたへ。
この記事を見ているあなたは、過去にないくらいつらくてしんどい状況だと思います。
僕はM1の5月頃、心身ともにボロボロの状態になっていて、「中退」という選択肢がちらついていました。別の研究室の優しめの教授に相談に行ったりもしました。
そんな絶望的な状態でしたが、先日、修論発表を終え、卒業へと向かっています。
研究がつらすぎて大学院を辞めたかったときのことや、どういった経緯で卒業まで耐えることができたのかなど、僕の経験を知ってもらい、少しでも今後の役に立てていただけたら幸いです。
記事の内容
- 中退か、研究室変更か、耐えるか
- 卒業まで耐えることができた理由
- 逃げ道を作る方法
その前に一つ忠告です。
この記事では、つらくてもなんとか卒業まで耐えた僕の経験を書いていますが、本当につらくてもう限界がきているのであれば、大学院を辞めても全く問題はないです。
自分の身体が一番大切ですし、周りに何を言われようと、少なくとも両親はあなたの味方をしてくれます。
それに、大学院を卒業している人なんて、世の中の10%もいないと思います。なので、大学院を辞めたところで全く問題ないですし、後ろめたさを感じる必要も一切ありません。
嫌々大学院生を続けた僕なんかよりも、自分に正直に、自分の道を進む方がよっぽどすごいです。
中退か、研究室変更か、耐えるか
M1の5月、僕はこの3つで悩んでいました。
- 中退
- 研究室変更
- 耐える
中退
中退は、僕の中で一番手っ取り早く楽になれる方法であると同時に、最も選びづらい選択肢でした。
その理由は2つ、両親と就職です。
両親に申し訳ない
大学3年生の頃、「第一志望の研究室に行けそう!大学院にも行こうと思う!」と両親に話すと、「すごいじゃん、頑張れ!」と、僕に金銭的な心配など一切させることなく、二つ返事で大学院進学を応援してくれました。
世の中には、金銭面の関係で大学にすら行けない人もいる中で、大学に行かせてもらい、さらに2年間も学ばせてくれる両親に対して申し訳ない気持ちがあり、中退という選択肢はとれませんでした。
就職ができないかもしれない
中退を考えるときにもう一つ不安なのが就職でした。
中退となると、新卒よりも良い企業に行けない可能性が高いですし、そもそもこんな時期に採ってくれる会社はあるのかと。
こういった理由で、中退という選択肢は僕の中から早々に消えていきました。
研究室変更
研究室変更であれば両親に心配をかけることなく、今のつらい状況から逃げ出すことができるため、僕の第一候補でした。
研究がつらい原因の一つに、理不尽な教授の存在があると思うので、研究室を変えることができれば、状況は改善するという人は多いと思います。
学科長の教授に相談に行った
「もう我慢の限界だ!研究室変えてやるぞ!」と意気込んで、学科長の教授に相談に行きました。しかし、その考えは一瞬で砕かれてしまいます。
「病気とかってわけじゃないよね?原則として研究室変更は認められないよ。」と。
その後に、学科長と自分の担当教授との3人で面談をしましたが、1対2では手も足も出ず。。。
もしかしたら、精神科に行けば、うつ病などの診断をして貰えていたかもしれませんが、すでにその気力はありませんでした。
耐える
結局、現状を何も変えられないままつらい日々がまた始まりました。
しかし、一つだけ前と変わったことがあります。それは、友達に相談できたことです。
友達に相談する
幸いにも、僕と同じ研究室には学部の頃から仲の良かった友達がおり、今まで誰にも相談できなかったこの悩みを初めて相談することができました。
同じ研究室とだけあって、教授の理不尽さは理解してくれましたし、その子のつらいエピソードもたくさん聞きました。
特になにか解決したというわけではありませんでしたが、自分でも驚くくらい心が軽くなったことを覚えています。まさに、重い荷物を半分持ってくれたような感覚でした。
僕と同じように悩んでいる人がいたら、言いにくいかもしれませんが、一人で抱え込まず誰かに相談するといいと思います。
知り合いには言いづらいということであれば、僕のTwitterのDMに送ってきてください。相談に乗ります。
就職が決まってからは気持ちがかなり楽に
そんなこんなで、友達のサポートもあり、なんとか耐え続けていました。
そんな僕に転機が訪れます。それは就活です。
僕はM1の2月に第一志望に内定をいただくことができ、「これで逃げ道もできたし、本当にしんどくなったらすぐに辞めてやる!」と考えるようになりました。
ここから先も、つらいことはありましたが、「就職先」という強力な後ろ盾に支えられ、友達に支えられ、今まで以上に気持ちも楽になり、研究生活を続けることができました。
もちろん、院卒を前提で採用してもらっていたので、中退したら内定取り消しも十分にありえましたが、就活を通して将来について考える中で、「いずれは独立したい!」という想いがあったので、中退して内定も取り消されたら、一足早く独立してやろうかなと思っていました。
こうして、先日修論発表を終えて卒業まであと一歩というところまで来ましたが、改めて研究がつらかった時期の事を思い出してみると、その原因がぼんやりではありますが、形になってきました。
*無事卒業しました!(追記:2021/9/20)
上記のように、超絶ブラックな研究室でしたが、なんとか卒業することができました。
最初のうちは毎日10時間以上研究をしているのに怒られるという地獄のような日々でしたが、卒業するころには1日5時間で教授に怒られないくらいの成果は出せるようになっていました。
そんな僕の、3年間かけて溜めたノウハウをまとめてみたので、よかったらどうぞ。
≫ 1日たった5時間の研究で、教授に怒られない成果を出したノウハウはこちら
研究がつらい原因は教授の絶対王政
研究が一番つらかった時期はこんな風に考えていました。
- 絶対に卒業しないといけない
- 教授の言うことは絶対
- 中退したら人生終わる
まさに絶対王政です。
やりたくもないことをお金ももらえずにやらされ、研究がうまくいっていなかったら怒られ、いついつまでに結果を出せと脅され、おまけに逃げ道はない、、、そりゃ精神もおかしくなります。
これを見てくれている方は、少しでも早くそんな状況から逃れたいはずです。
これは過去の自分にも言ってあげたいですが、嘆いているだけでは何も変わらないんですよね。
厳しいようですが、他人を変えることなんてできません。今の苦しい状況を変えたいのであれば、自分を変えるしかないんです。
その第一歩が逃げ道を作ることです。
絶対王政に耐えるためには逃げ道を作っておくこと
逃げ道というと聞こえが良くないですが、要するに選択肢を複数持っておくということです。
自分には研究しかない!教授の理不尽なことにも従わないといけない!もうこれしかないんだ!!という思いでいると、必ずどこかで限界が来ます。
同じつらいことをやるとしても、「もしダメだったら別の選択肢がある」と思えるだけで、心への負担はかなり軽くなります。
その逃げ道の一つが内定です。
内定は精神安定剤になる
僕は、M1の冬まで耐えていましたが、研究がつらい人は就活を始めてみるといいです。
内定がもらえたとして、絶対に行かないといけないという訳ではないですし、「自分を採ってくれる会社があるんだ」と思え、精神安定剤になります。
結果的に研究を続けるという選択をとったとしても、就活の経験は、その後の就活で必ず役に立ちます。
現状維持も環境変化も痛みを伴う
このまま何も変えないまま研究生活を続けていくのもつらいですし、中退や研究室変更など、環境を変えるのにもそれなりに大変です。
でも、どうせ大変な道を歩むのであれば、その先に光がある方がいいですよね。
中退や研究室変更など、決断ができる人はカッコいいですが、僕みたいに決断できない人も中にはいるかもしれません。
そんな人は、中退するか、我慢して研究を続けるかの両極端で考えるのではなく、中退に備えて就活もしつつ、頑張れそうなら研究も続けるといいと思います。
いずれにしても、あなたの人生なので、他人に左右されずに自分の人生を歩んでいくことが大切です。
どんな選択をしたとしても、あなたが自分の意志で選んだ道であれば、きっと明るい未来が待っています。応援しています。
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