【無駄だった?】大学院のメリット3つ【理系院卒の天職も紹介】

【無駄だった?】大学院のメリット3つ【理系院卒の天職も紹介】大学・大学院
みにくん
みにくん

大学院を卒業したけど、今の仕事に役立っていない気がする…。

大学院に進学したけど、本当に意味あったのかな?無駄じゃないよね…?

こんな悩みにお答えします。

 

「理系の大学院→研究職」というのは王道ルートですが、周りも同じスキルを持っているので、なかなか自分の価値に気付くことができません。

 

僕は理系の大学院を卒業したのち文系就職をしています。

 

その中で、「今まで当たり前だと思っていたことなのに、こんなに褒められるんだ」という経験が何回もありました。

 

そんな経験を踏まえて、この記事では、文系就職した僕だからこそ分かる大学院の価値を紹介します。

 

大学院のメリット3つ

大学院のメリット3つ

大学院のメリットは「就職が有利」や「専門知識が身に付く」など様々あると思いますが、ここでは、どんな職業でも活かせる、より上流のスキルに絞って紹介します。

 

文系就職した僕が感じた、理系大学院のメリットはこの3つです!

 

①提案力が身に付く

②数字に強くなる

③尋常じゃないストレス耐性が身に付く

 

①提案力が身に付く

大学院のメリットの1つ目は、提案力が身に付くことです。

今回挙げた3つの中でも一番身に付いてよかったと思うスキルがコレです。

 

社長にもらった、提案書作成の仕事

このスキルに気付いたのは、僕がM2のときに内定先のインターンに参加していた時のことです。

 

とある企業のWEBサイト制作を受注するための提案書を作成する仕事を社長からもらいました。

(僕は社員数20人程度のベンチャーに就職したので、社長から直接仕事をもらうことも普通にありました。)

 

研究と同じ要領で提案書を作成

提案書を作成するにあたって、僕はこんなことを考えていました。

 

・このWEBサイトの目的は○○で、ターゲットとなるユーザーは○○だな。(研究計画)

・そのユーザーが求めているものは何だろう?他のサイトも分析してみよう。(先行研究調査)

・ということは、こういうコンテンツがあるといいな。(仮説)

 

ざっくりとですが、研究でやってきたことをそのまま応用して提案書を作成しました。

 

そんな感じで作った提案書を社長に見せると、めちゃくちゃ褒められました。(笑)

その後も、提案の仕事があると僕に任せていただいています。

②数字に強くなる

2つ目は、数字に強くなることです。

 

研究をしていると、膨大なデータをExcelに打ち込んで整理して、傾向が分かりやすいようにグラフを作って、、、という面倒な作業が頻繁に発生します。

 

このデータを整理・分析するスキルも実はめちゃくちゃ大切です。

 

広告運用で重宝される分析力

このスキルに気付いたのは、広告運用の仕事をしていたときのことです。

 

広告運用というのは、「どこに広告を出して、どのくらいクリックされて、どのくらい成果に繋がって、どのくらいお金がかかったのか」を地道に検証していく作業が必要になります。

 

これはまさに実験で得たデータを分析するのと同じスキルです。

 

データを可視化する重要性

僕の研究室では、数字や文章がたくさん書かれている資料はNGで、グラフにまとめて一目で伝えることが正義とされていました。

 

このように、データを可視化するスキルは新卒の僕が社内でNo.1じゃないか、というくらいです。

 

③尋常じゃないストレス耐性が身に付く

3つ目は、尋常じゃないストレス耐性が身に付くことです。

これはあまり喜べないスキルでもありますが、、、(笑)

 

*【閲覧注意】地獄のブラック研究室の体験談

 

成長するためには適度なストレスが必要

全くストレスを感じない環境でぬくぬくとやっていくのもいいと思いますが、「成長したい!」と思っている人には少し物足りないかと思います。

 

成長するためには、自分が出来ないことの挑戦することが必要です。

挑戦すると、不安になったりストレスを感じたりします。

 

大きな挑戦をした方が成長は早い

大きな挑戦をした方が成長は早いですが、その分ストレスも大きくなります。

 

自分が耐えうるストレス量と挑戦の大きさのバランスを間違えると、精神的にやられてしまうため、難しいところではありますが、ストレス耐性が高いほど大きな挑戦ができるため、成長は速くなります。

大学院で身に付けたスキルの活かし方

大学院で身に付けたスキルの活かし方

この記事を見てくれている方は、「大学院での経験を活かせる仕事に就きたい」「就職したけど、大学院で学んだことを活かせている気がしない」という方が多いと思います。

 

そんな方に向けて、「どうすれば大学院で身に付けたスキルを最大限活かせるか」を説明します。

勝てるフィールドを選ぶことが大切

大切な思考は、「勝てるフィールドを選ぶこと」です。

 

例えば、ドクターまで行ってめちゃくちゃ研究力が高い人が○○研究所に就職したとすると、おそらくその研究所内では、一番下っ端で研究スキルも一番下になります。

 

ところが、修士卒で研究業界ではザコの僕が別業界に就職すると、とある部分では業界No.1になれます。特別に努力することなくです。

 

ニッチなNo.1を目指す

ちょっと想像してみてください。

全く同じ料金で家を建ててくれるAさんBさんがいたら、スキルが高い方にお願いしますよね。

 

社会では、どんなにニッチな分野でもいいのでNo.1になることが大切なのです。

 

同じスキルであっても、フィールドを変えるだけでNo.1になれたりするので、フィールド選びはめちゃくちゃ重要です。

 

フィールド選びの成功例

具体的に、フィールド選びで成功している例をご紹介します。

 

テレビ番組でよく家のリフォームをしている「ヒロミさん」をご存じですか?

ヒロミさんは、フィールド選びに成功しています。

 

建築スキル×芸能スキル

世の中に建築スキルでヒロミさんより上の人は山ほどいます。

芸能スキルでヒロミさんより上の人もいます。

 

でも、「建築ができるタレント」の中ではNo.1です。

 

このように、自分が勝てるフィールドを見つけて勝負することで、勝つ確率が高くなります。

理系院卒の天職はマーケターです

理系院卒の天職はマーケター

では、大学院を卒業した人が勝てるフィールドはどこでしょうか?

タイトルにも書いていますが、それが「マーケター」です。

 

「理系院卒は論理的な思考力が活かせるからコンサル会社に行く」ということは聞いたことがある人も多いと思いますが、すでに東大院卒の超優秀な人がたくさん第一志望として選んでいるので、レッドオーシャン化しています。

 

そこでオススメしたいのがマーケターです。

僕自身も、マーケターになるために毎日の仕事に取り組んでいます。

マーケターとは

マーケターとは、ひとことで言うと、「モノが売れる仕組みを作る人」のことです。

 

ビジネスの仕組みは、「誰かにモノ(価値)を提供し、その対価としてお金をもらう」ということなので、マーケティングのスキルは、身に付ければ一生食いっぱぐれることのない最高のスキルです。

 

日本ではこのスキルを持っている人が圧倒的に不足しており、今後、マーケターの需要は確実に高くなります。

 

日本の製造業が勝てなくなった理由

かつて、日本の製造業は世界をリードするような企業ばかりでした。

しかし、今の状況を見ると、「Apple、Google、ファーウェイ」など、アメリカや中国に惨敗しています。

 

その理由が、マーケティング視点が日本には欠けているからです。

 

マーケティング視点がない日本の製造業

一昔前は、海外製品の性能があまり良くなかったので、日本企業は性能が良い製品を作りさえすれば売れました。

 

日本の企業の技術力は素晴らしいので、性能の部分では今でも世界に負けていません。

それなのに勝てなくなったのは、「マーケティング視点が欠けている」からです。

 

言い換えると、ユーザーが本当に求めているモノではなく、「こんなすごい性能があるんだ」という技術者目線で製品を作っているということです。

 

どの国も技術力が上がり、性能での差別化が難しくなった今の時代では、マーケティング視点が欠かせなくなっています。

 

逆に考えると、マーケティング視点さえ取り入れることができれば、日本の企業もまだまだ勝てる可能性は十分あるということです。

マーケター向いている4つの適正

それでは、マーケターに必要な能力とは何でしょうか?

僕もマーケターとしてはまだまだ駆け出しで偉そうなことは言えないので、日本のマーケター界でNo.1とも言われている森岡毅さんの言葉を借りようと思います。

①リーダーシップの強い人

②考える力が強い人

③EQ(人の心を読み解く力)の高い人

④精神的にタフな人

  

いかがでしょうか?

大学院を卒業した人であれば、「②考える力が強い人」「④精神的にタフな人」は皆さんが持っているのではないでしょうか?

 

また、森岡さんは次のように話しています。

 

これらの特徴を全て備えないといけないわけではない。

これらの特徴のどれかが当てはまるならば、その特徴を活かした立派なマーケターとなって成功する可能性が大いにある。

 

こういった理由から、理系の大学院を卒業した人はマーケターとしての素質があると思っています。

まとめ:自分のスキルを見極め、勝てるフィールドで戦う

自分のスキルを見極め、勝てるフィールドで戦う

この記事を見てくれている人は、「大学院に行っても、学部卒より就職で有利になるくらいで、将来に使えるスキルは大して身に付かない」と考えている人が多いと思います。

 

実際に大学院生の頃の僕も同じ考えでした。

 

それもそのはずで、周りの友人がみんな同じスキルをつけているわけなので、スキルが身に付いている実感が湧かないんですよね。

 

でも、確実にスキルは身に付いていて、少しフィールドを変えるだけで、自分しかもっていないスキルに変わります。

 

人によってベストな進路は違うので、推薦を使ってメーカーの研究職としてやっていくのもいいですし、マーケターのような全く別の分野で活躍するのもいいと思います。

 

僕は、より効率的に自分のスキルを活かすために後者を選びました。

 

どんな選択をするにしても、今いるフィールドから一歩出てみることで、今まで気付けなかった自分の価値に気付くことができるので、今後の進路に迷いがある人は、何か新しいことに挑戦してみるといいかもしれませんね。

 

僕はマーケターになれるように今がんばっています。皆さんも自分がやりたいことを見つけて、その目標に向かってがんばって下さい!

 

【PS】

どんな職業の方でも、マーケティングの考え方を知っているだけで、自分の市場価値がグンと上がります。

 

少しでもマーケティングに興味を持ってくれる人がいたら、こちらの本を読むと、マーケティングの基礎が分かり、マーケターという職業が自分に向いているのかが分かると思います。

 

 

記事でも少し紹介した、森岡さんの本です。

森岡さんには高校生の娘さんがおり、その娘さんに向けて、「お父さんがやっているマーケターの仕事とは何なのか?」を説明した本になっているので、初心者でも分かりやすい内容になっています。

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